【経営層向け、1分読了ver】現場のオペレーションの問題を放置すると、自分の首が絞まるという話

2か月間で、結構多くの経営層(部長以上)の方々に
「オペレーションの問題の放置が、あなたに与える悪影響」という話をしてきました。

なるほどと言ってくれた方が多かったので手短かに共有します。

 

●「経営者の首が締まる」構造(個人の経験からの考察)

1:ビジネスは「業務の連鎖」で構成されている。

2:職場で権力を持つのは、「偉い人」ではない。
「業務の連鎖を前に進める人」「業務の連鎖の問題を解決できる人」が権力を持つ

3:オペレーションが非効率だと、現場の作業者の属人性が上がる確率が高い

4:属人性が上がる、その作業者なしでは事業が回らない。(彼らの権力が上がる)

5:結果、その作業者の業務が優先され、目標・戦略変更、それに伴う業務変更などの実行が困難になる。(→経営者の首が締まる)

 

「現場のオペレーションは自分には関係ない」「オペレーションと戦略は別」的な
対応をしていると、組織が動けなくなるリスクが高まるのでご注意ください。

 

●予防策、解決策例

・1人しかできない業務を探して複線化する
 >人が足りないのであれば、アサインしたほうがよいと思います。
  ここを放置すると、問題が大きくなり始めます。
・現場の「困った」を放置しない
 >作業者が属人的なやり方で解決して、属人性が上がる
 >作業者のヘイトが溜まり、組織信頼が下がる。(誰も助けてくれない。。)
・自分しかできない業務を、他の人ができるようにすることを評価
 >評価基準を変える。
・定期的にチームで業務を棚卸する
 >効率化の要素がないかを確認して修正
 >誰ができるかをチェックしてローテーション
  ※経験的には複線化の非効率より、属人性排除・業務効率向上の恩恵が大きい

●補足(個人な意見)
・「コストの都合上、作業者をアサインできない」という声もよく聞きますが、
 問題を放置するほうがコスト高/機会損失高になると思います。
・作業者は権力を「持ちたい」というか、「持ってしまっている」ケースが多い
 (「自分でなんとかしなきゃ」ってなる)

 

属人性をゼロにはできませんが、オペレーションにおける「非属人性度」は
経営者が見るべきKPIの一つだと考えています。